2017年08月05日付

LINEで送る
Pocket

小学生の子どもが持っていた国語辞典を見て、驚いた。数センチはある分厚い辞書にびっしりと付箋が付けられていたからだ。不思議に思って聞いてみると、辞書で調べた言葉に印を付けているのだという▼その子の場合はピンク、黄、緑の3色の付箋が付けられていた。新しい言葉を調べれば調べるほど付箋が増えていくから辞書を引くのが楽しいという▼中部大学現代教育学部教授の深谷圭助さんは「辞書引き学習法」を提唱している。深谷さんのホームページで詳しく紹介している。辞書を引く体験を通じ自ら学ぶ態度や学び方を習得させる学習法という。付箋紙に調べた言葉を書き込み、辞書に挟むというプロセスに特徴がある。ちょっとした遊び感覚が子ども心をくすぐる▼個人的には辞書が好きだった。中学生の頃は友人といろいろな言葉を調べ合った。暇つぶしに開いたこともある。その辞書は今も手元にある。何となく手になじんでいて手放せない。インターネットで何でも調べられる時代。辞書の出番は減ったが、子どものうちは紙の辞書に親しんでほしい。小さな文字の中から目当ての言葉を探す。それを見つけた時のささやかな喜び。そんな”回り道”にこそ意味があると信じたい▼10月22日には深谷さんの講演会(笠原書店主催)が岡谷市で開かれる。実際に国語辞典を使いながら付箋を貼る体験を行うという。興味のある方は参加を。

おすすめ情報

PAGE TOP