2017年08月07日付

LINEで送る
Pocket

トマトにキュウリ、ナス、ピーマン、トウモロコシなどなど。色合い豊かな夏野菜は食卓を彩り、夏ばてで衰えた食欲を呼び戻してくれる。野菜は、店に行けば一年中さまざまな種類が並んでいるから季節感は薄らいだものの、旬を楽しむことができる▼ある理由で3日間ほど食事内容が制限され、ほとんどの野菜を食べられなくなった。テーブル上の色彩は乏しく、何となく味気なく感じながら、でも野菜について再認識する機会になった▼言うまでもなく、野菜は人が生き生きと暮らしていく上で欠かせない。ビタミンやミネラルの宝庫で、体内では作ることができない栄養素をプレゼントしてくれる▼だいぶ前になるが、健康づくりに関する講演会を取材したことを思い出す。規則正しい生活とともに、野菜をよくかんで食べることの大切さを説く講師の言葉が印象に残った。何回も何十回もかむことで野菜の持つ成分を十分に引き出し、胃腸では消化し切れない栄養分を吸収することができる―と、そんな指摘だったと記憶している。それからは野菜に限らず、よくかむことを心掛けているつもりではあるのだが▼何かと気ぜわしく、いつも追い立てられているかのような現代社会。食事ぐらいはゆっくり取りたいもの。よくかんで味わえば、愛情を込めて料理を作ってくれる人の思いや、かんで食べられる健康のありがたさをかみしめることもできる。

おすすめ情報

PAGE TOP