境沢川砂防えん堤完工へ 流域4基、防災期待

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工事が進む岡谷市川岸の境沢川の砂防えん堤

県が岡谷市川岸の境沢川に建設している砂防えん堤は、今年度中の完成を目指して工事が進んでいる。流域に計4基計画されたうちの最後の1基で、完了すれば土砂災害防止法に基づく土石流の特別警戒区域の指定が解除される。2006年7月豪雨で大きな被害を受けた同市では土砂災害対策が大きな課題となっており、災害防止につながると期待している。

境沢川は同市南西部の小野峠を源流として天竜川へ流入する。土石流の恐れがある土石流危険渓流となっている。下流部には重要交通幹線である県道下諏訪辰野線(県地域防災計画で1次緊急輸送路)が通るほか、住宅や病院、保育園などの施設があり、ひとたび土石流が発生すれば被害は甚大だとして、砂防えん堤の整備により土砂災害の防止を図る計画だ。

工事は通常砂防事業として06年の豪雨災害前の02年度に始まったが、豪雨災害後は災害関連事業と並行して継続的に進められた。これまでに3号、4号、2号の各えん堤が完成。現在工事が行われている1号えん堤は最も下流に位置し、高さ6メートル、幅74・6メートル。06年豪雨災害から11年となった7月19日には今井竜五市長が視察し、進捗状況を確認した。

市危機管理室によると、土石流の特別警戒区域にあたる人家は36戸。工事が完了すればこの指定は解除される見通しという。市は「一つの流域に4基もえん堤を造るという異例の事業だったが、人家の多い所でもあり、県の理解を得て途切れることなく工事を進めてもらうことができた」と話している。

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