美ケ原のアツモリソウ 上農高生が無菌培養

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絶滅危惧種アツモリソウ(ラン科)の美ケ原高原の個体群保全に乗り出した上伊那農業高校(南箕輪村)のバイテク班は9日、同高原の自生地を訪れ、人工授粉した株から種を採取し、同校に持ち帰って無菌播種の作業をした。同様の取り組みは2年目。初年より「種子の状態がよく、量も多い」といい、発芽して苗まで育つことを期待した。

同校は長年、アツモリソウの種を無菌状態で培養し、人工栽培苗の増殖にも成功。実績が認められて昨年5月、県のアツモリソウ保護回復事業に認定され、美ケ原個体群の無菌培養に着手した。

今年は自生地で4株の開花を確認。6月11日に人工授粉させた結果、3株に種子ができた。9日は2~3年生5人が再び現地を訪れ、はさみを使って、このうち1株のさやを慎重に採取した。

昨年は人工授粉から54日後に採取したが、種子の数が思うほどなかったため、間隔をあけて試みたという。同校に戻ると、生徒たちは無菌室内のクリーンベンチでさやを割り、培地(培養)瓶に種をまく作業を進めていた。

種は直径1~2ミリで、さやには1万個ほど入っていることもある。発芽まで1年掛かることもあるとされるが、初年分は現時点で芽を出していない。顧問の有賀美保子教諭は「初年分もまだ失敗とは言い切れない。ただ、今年の方が種子の状態が断然よく期待できそう」と話した。

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