野外に潜む危険 事前に知ることが防止策

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お盆休みを迎え、高原に出掛けたり、キャンプや川遊びなどアウトドアを楽しむ人が増える。自然の中で開放感を味わえる絶好の機会だが、そこには危険も潜んでいる。山野はクマをはじめ野生動物が生息する領域であることを忘れてはいけない。安全なアウトドアを楽しむには、何が危険で、どこが危ないかを前もって知っておくことは重要だ。不幸なトラブルや事故を防ぐのに役立つ。

これから秋にかけて活動が活発化するスズメバチには特に注意が必要だ。7月下旬には東京都あきる野市のキャンプ場で、幼稚園児ら23人が集団で襲われる事故があった。刺されると、アレルギー症状を引き起こして死亡するケースもある。巣を見つけたり、遭遇した場合は、むやみに騒いで刺激を与えないよう、その場所から静かに離れることだ。

かつて無毒の蛇とされていたヤマカガシに咬まれ、兵庫県伊丹市の男児が7月下旬、一時意識不明となった。同時期に福岡県で蛇に咬まれて入院した男児も、この蛇の仕業とされている。理由もなく攻撃してくることはない、むやみに捕まえようとせず、その場をやり過ごすか離れるほうが賢明だ。

草むらなどに潜むマダニにも注意したい。体長3~4ミリと小さいが、ウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群」を媒介することで知られる。これまでに21府県で267例の症例が報告され、58例の死亡が確認されている。

野外に出掛ける際は肌を露出する服装は避けたい。長袖、長ズボン、足元は足首まで保護する靴を履くことで、危険を回避することが出来る。過度に恐れる必要はないが、アウトドアに潜む危険を知らないことが、むしろ危ないことと肝に銘じておきたい。

危険なのは生き物たちだけではない。この時季は水の事故が増える。川遊びの最中に突然深みにはまって溺れたり、急流に流されてしまうケースもある。川の流れは複雑で一様ではない。流れの速い場所や水深のある淵などには近づかないようにしたい。

河川敷や中州でのキャンプは避けたほうが無難だ。上流で局地的な集中豪雨が発生すると、その場所で雨が降っていなくても急に増水することがよくある。避難が遅れると中州などに取り残され、命の危険にさらされる。

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