2017年08月18日付

LINEで送る
Pocket

この“もやもや感”は、ここのところの湿度が高い暑さのせいばかりではあるまい。第3次安倍第3次改造内閣発足で閣僚が一新された。だが例の「あれら」についてもすでに過去のこと―とリセットされやしないかとの懸念もわく。立秋を過ぎ季節が変わろうとも、もやもやは大きくなるばかりだ▼森友・加計学園問題や南スーダン国連平和維持活動(PKO)日報隠蔽問題。のらりくらりと追及をかわし肝心要の事実はついぞわからず。内閣改造では関係する閣僚が軒並み退任した。ことの風化を待つための準備を整えたかのようだ▼7月に国連で採択された核兵器禁止条約を否定する日本政府の立ち位置ももやもやを増幅する。長崎市平和祈念式典の平和宣言で、条約を歓迎した田上富久長崎市長。これに対し、安倍首相は従来の政府の立場を主張し核廃絶には踏み込まず、条約にも触れず▼世界で唯一の被爆国でありながら、かたくなに条約を拒む姿勢は奇異に映る。裏に重大な事情があるにしてもだ。「あれら」の問題においても同様で、明かす意思を示さず、ただ「嵐が過ぎ去る」のを待つばかりでは、国民の信頼はいつまでたっても得られまい▼新内閣の看板政策は「人づくり改革」という。しかし、行うべきは隠蔽やごまかし、身内に甘い体質の改革からだろう。新内閣ばかりではない。有権者もまた、改革に向け新たな決断が求められている。

おすすめ情報

PAGE TOP