センサー付きわな開発へ 伊那市が検討会設置

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試作機なども説明しながら、実用化に向けて共通理解を深めた検討会

伊那市は18日、シカやイノシシなどを捕獲する「くくりわな」の見回り負担を軽減させようと、センサー付きわなのシステム開発と実用化に向けて検討会を設けた。システムは無線通信とインターネットを組み合わせ、わなから離れた場所にある携帯端末などに短時間で捕獲を知らせる技術。今年度中に実証実験を進め、早ければ来年の狩猟期間から運用させたい考えだ。実際にわなを使う猟友会員の声も反映させながら、有害獣害対策につなげる。

伊那市有線放送農業協同組合が運用を目指す無線通信規格「LoRaWAN(ローラワン)」を活用。低コスト省電力で、広範囲をカバーするこの規格の特性を生かしてシステム開発を進める。わなが作動すると、センサーが感知して無線でサーバーに接続し、メールやラインで携帯端末などに知らせる仕組みだ。

6月に同組合が主催したローラワンを活用した取り組みを募るイベントで提案されたアイデアで、検討会初回のこの日は市役所で開き、システムを考案した技術者のほか、通信事業者、伊那市伊那猟友会など関係者約15人が参加した。

「スマートフォンなどの携帯端末を持っていない猟友会員も多く、通知方法を簡単で分かりやすいものにしてほしい」といった要望も上がり、技術者からは「ランプで光らせて知らせる方法も検討している」と答えるなど、より実効性のあるシステムにしようと意見を交換。試作機を数パターン作って検証していくことになり、10月中旬にも設置する。地元企業を巻き込んだ取り組みにもしようと話し合い、事業主体などを今後の検討課題に挙げた。

同猟友会の牧田文男会長(72)=西町=は「有害用のわなは会員が交代で見回りを行っているが、メンバーも高齢化が進み負担になっている。わなに掛かっているか簡単に分かれば楽になるし、会社勤めの若い人たちの協力も仰ぎやすくなる。見回りしやすいように道路近くにわなを設置することも多いが、範囲も広げられる」と期待した。

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