2017年08月20日付

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テレビ画面に映った子どもが「何するの?」と問われ、「田舎のおじいちゃん、おばあちゃんのところで遊ぶ」と答えている。駅には孫を出迎える祖父母の姿。お盆を古里で過ごす人たちの入り込みを伝えるニュースでは良く見る場面だ▼田舎には、都会から離れた地方とか、人家や人口が少ない辺ぴなところ、郷里、親や祖父母の出身地といった意味がある。田舎に暮らす者にしてみれば、都会と対比されるような言い方より、温かみがある方を使いたくなる。ニュースの映像をほほ笑みながら見ることができるのも、そんな気持ちがあるからだろうか▼田舎はつくれるのかもしれない。「お父さん、お母さんが亡くなると帰りにくくなって、田舎じゃなくなってしまった」という都内の家族は、今年も伊那市内でロッジを借り、お盆前後を過ごした。地域の人たちの親切さや温かさが気に入ったそうで、「ここには田舎がある」と話すのを聞いてうれしくなった▼田舎をにぎやかにするお盆。人口が突然増え、祭りやイベントが盛り上がる。若者の声がまちに活気を呼び戻してくれるときでもある。古里を離れている人たちがまた帰ってきたくなるような温かさを、いつまでも残しておきたいものだ▼県外ナンバーの車が少なくなった。いつものまちに戻っただけなのに、静けさが秋の訪れを感じさせる。田舎はもうじき秋祭り。またみんなを呼び寄せたい。

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