原村郷土館の土蔵改修進む なまこ壁を制作

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なまこ壁の制作が進む原村郷土館横の土蔵

原村郷土館の敷地にある村所有の土蔵で外壁の改修工事が進んでいる。左官職人の下平武さん(75)=茅野市玉川=と息子の悟さん(43)=同=がしっくいのなまこ壁を制作している。作業は5月末から進めており、11月上旬ごろの完成を目指す。今後、内装も整え、しっくい芸術「こて絵」の発信拠点として来年中に蔵を一般公開する予定だ。

北杜市、富士見町、原村の3市町村でつくる「八ケ岳定住自立圏」の交付税対象事業。原村に多数残る「こて絵」を展示・普及する空間として活用しようと昨年度から改修に着手した。1階にはこて絵を展示し、2階には昔の蔵の収納風景を再現する。蔵はかつての原村役場の書庫で、郷土館の敷地に移築後は民俗史料の収納場所として使用されてきた。

外壁の下方はもともとトタン張りだったが傷みが激しいことから取り外し、昔ながらのなまこ壁としてリニューアルする。外壁下方の4面をなまこ壁にする計画で、現在は1面がほぼ完了した。作業は、タイル状の瓦を張り付けた上に文様の型に合わせてしっくいをこてで4回に分けて塗り重ね、厚さ3~4センチに盛り上げていく。

武さんは「使われなくなった蔵は壊されることが多いが、こうして直すことができてうれしい。昔ながらの技法で作ったなまこ壁を見てほしい」と話している。

村文化財係は古いこて絵の寄贈を受け付けている。問い合わせは同係(電話0266・79・7930)へ。

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