還付金詐欺の不審電話 岡谷で多発

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岡谷市内で特殊詐欺の前兆とみられる不審電話が相次いでいる。岡谷署が今年に入って7月末までに確認した件数は76件で、県内77市町村のうち5番目に多い。手口別でみると、還付金詐欺が43件で、長野市に次いで2番目に多く発生している。還付金詐欺による被害は起きていないが、「水際で食い止めている状態」(同署)とし、引き続き警戒を呼び掛けている。

同署によると、似た手口の不審電話が連続して起こる傾向にあり、何らかの名簿を使った可能性があるとみている。

市内で7月25日には、還付金詐欺とみられる不審電話8件を確認した。60~80歳代の高齢者宅に、市職員を名乗る男から「払い過ぎた保険料が戻るので、今日中に手続きを」「通帳とキャッシュカード、携帯電話を持ち、近くのATM(現金自動預払機)へ行って」などと電話があった。携帯電話で指示をしながら、個人番号と偽って数字を入力させ、金額を振り込ませる手口という。実際に振り込んでしまった事例もあり、たまたま居合わせた男性が通報して未然に防ぐことができたが、被害に遭う寸前だった。

市内では昨年、「特殊詐欺非常事態宣言」が発令される事態となった。同署は防災行政無線を使った注意喚起に力を注ぐほか、若手署員を中心につくる啓発劇団「野うさぎ」(ノー詐欺)を積極的に活用。今年度から還付金詐欺をテーマにし、地区の高齢者昼食会などで巧妙な手口を分かりやすく伝えている。

今年の特殊詐欺被害件数は8件で、被害総額は約209万円。架空請求が4件、オレオレが3件、融資保証金詐欺が1件となっている。

また、金融機関やコンビニエンスストアなどが未然に防いだ特殊詐欺は7月末時点で20件、金額は約2800万円に上る。依然としてだまされる人が多い現状も浮き彫りとなっている。

同署生活安全課の両角和彦課長(39)は「還付金詐欺への対策を広める寸劇が浸透してきている」としながらも、「特殊詐欺の被害件数は昨年と同じ状況にあり、危機的状況。身近に起こりうるので、家族で話題にし、多様化する手口を知ってほしい」と話している。

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