ドローンも課題に 霧ケ峰パト大学生報告会

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活動を振り返り感想を寄せる霧ケ峰自然保護指導員の学生たち

諏訪市郊外の霧ケ峰で7月1日から自然保護指導員としてパトロールを行っている大学生の報告会が24日、市役所であった。市教育委員会から「霧ケ峰自然保護指導員」に委嘱された55人のうち11人が出席。国天然記念物指定の八島ケ原、車山、踊場の3湿原や草原を巡回しての結果を説明し、市、県職員と意見交換した。ドローン(小型無人機)飛行の対応も課題に挙がり、県諏訪地域振興局環境課は「霧ケ峰全体のルール作りを検討したことはない」とした上で今後、ドローン飛行にについて霧ケ峰自然環境保全協議会(通称・霧ケ峰みらい協議会)で「どう明確にしていくか検討していきたい」とした。

自然保護指導員の委嘱は57年目。指導員は、立ち入り禁止箇所に立ち入らないよう声掛けをしたり、木道の補修や看板を設置したりした。信州大、千葉大、江戸川大、東邦大の学生と大学院生が交代して8月31日までパトロールしている。

報告会で指導員は昨年確認されなかったドローン飛行が車山湿原付近を中心に6件目撃情報があったと報告。「ルールを決め情報発信を」と求めた。

これに対し諏訪市や地権者などで構成する霧ケ峰自然環境保全協議会事務局の県諏訪地域振興局環境課は、一般からの問い合わせもあるとして同協議会で検討していく意向を示した。担当者はドローン飛行は「植生の調査や人を捜す場合にも役立ち、それらを加味して考えていかなければならない」ともした。

報告ではこのほか、指導員が霧ケ峰スキー場周辺で特定外来生物オオハンゴンソウの群落が拡大していると指摘した。八島ケ原湿原近くでは300人にも上る団体客が一気に立ち入ったことから跡ができ、後日訪れた人が休憩場所と勘違いして立ち入る事態が発生したと報告。踏み込み場所へは必要に応じて看板を設置するよう要望した。

写真撮影するためカメラマンが木道に三脚を広げて立てトラブルになったと説明。木道上でのマナーやルールの確立を求めた。三脚を植生地内に立てるケースも目立ったとした。指導員代表の新井聡一郎さん(20)=信大3年、松本市=は「指導員が来訪者と自然との懸け橋になる―を目標に活動した」と振り返った。

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