畦畔管理に手応え グリーン導入試験3年目

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畦畔グリーンの試験区の状況を確認する長谷、高遠町両地区の農業者ら=25日、伊那市長谷黒河内

JA上伊那東部支所などでつくる東部地区農業振興センターが、畦畔管理の省力化に向けて伊那市高遠町、長谷の両地区で進める「畦畔グリーン」の導入試験が3年目に突入した。種苗会社が開発した芝の一種で、草丈を維持したまま畦畔を覆うため、雑草が抑制され、刈り払いの回数を大幅に減らせると期待されている。導入コストの低減など課題は残るが、順調に生育する試験区もあり、普及に向けて一定の手応えをつかんでいる。

発芽から年数がたつと、密度の高い芝が畦畔を覆うようになり雑草を抑制。定着すれば数十年間にわたり草刈りが不要になるとされる。中山間地は傾斜がきつい畦畔が多いことに加え、農業者の高齢化も進んでおり、両地区に計5カ所ほどの試験区を置き、地域に合った栽培・管理方法を検証している。

25日は長谷黒河内で現地研修会を開催。両地区から約25人が集まり、これまでに畦畔グリーンの種をまいた区画内の状況を確認した。黒河内営農組合副組合長の窪田清彦さん(78)は「雑草は抑えられている」と感想を話し、「大きな土手だと、1年で3回は刈り払い機を動かさなければいけない。うまくいけば楽になる」と期待を込めた。

畦畔グリーンは耐寒性に優れる一方、乾燥には弱く、南向き斜面であったり気象に恵まれなかったりすると、発芽や生育が悪くなる状況が確認された。普及に向けては「コストを抑えることが最大の課題」(同支所)とし、さらなる低減を図っていく必要もあるという。

「特長やリスクはつかめてきた。条件がいい所はめどが付いてきたと思う」と同支所営農経済課。「草刈り不要といっても、定着するまではしっかりとした管理が必要。低コスト化を図り、大きな畦畔を持ち、熱意も併せ持つ皆さんに広めたい」としている。

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