新山診療所廃止を諮問 伊那市

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廃止についての諮問がされた新山診療所

伊那市は25日夜、国保直営新山診療所(富県)を廃止することについて、市長名で市医療政策審議会に諮問した。医師の確保困難や患者数の減少が主な理由。現在は高齢者4人が固定利用しているが今年度末で廃止したい考えで、交通手段を確保して代替の医療機関に通えるよう調整を進める。この日の審議会では通院支援の対応についても意見が挙がり、9月21日に再度開いて意見をまとめ、答申する見通し。

市が運営する 国保直営診療所は4カ所。新山診療所は毎週水曜日の1時間のみの開設で、長藤診療所(高遠町)の医師が診療を行っている。負担も大きく、さらに来年度末で定年を迎えるため、医師の確保が課題となっている。

2010年には新山診療所へ12人が通ったが、7年間で3分の1に減少。12年度以降は新規の患者もなく、1回当たりの受診者数は1.6人。収支も赤字が続いている。

地元の新山2地区の役員らとは7月5日に意見交換。廃止について一定の理解を得たが、代替医療機関への通院手段確保に支援を求める意見が上がったという。

市は2011年に国保直営診療所のあり方について同審議会に諮問。効率化を図りながら維持継続するとの答申を受けて経営改善に取り組んできた。一方で昨年11月には「今後の方向性を検討しなければならない時期を迎えている」として、新山診療所を含む市東部地区の医療体制を検討すると示していた。

同課によると、長藤診療所については今後も後継医師の確保も含めてあり方を模索し、美和診療所(長谷)は当面存続する方針。西部地区にある西箕輪診療所(西箕輪)については、近くに県厚生連が新たな診療所を来年開業することに伴い廃止する。

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