諏訪湖ファイヤーフェス 夏の誘客支える

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27日まで毎晩(15日を除く)諏訪湖畔の夜を彩る「サマーナイトファイヤーフェスティバル」

諏訪市の諏訪湖畔で花火を連日打ち上げる「サマーナイトファイヤーフェスティバル」(諏訪観光協会と諏訪湖温泉旅館協同組合でつくる同実行委員会主催)が、諏訪地方への夏の誘客の安定化を支えている。同組合がまとめた加盟宿泊施設の稼働率は向上傾向。同フェスの定着はリピーター客の獲得にもつながっているという。

同フェスは2003年に選ばれる観光地づくりなどを目指して始まった。毎晩午後8時30分から約15分間、人工島の「初島」付近から800発を打ち上げている。音楽に合わせて絶え間なく打ち上がり、観光客や近隣住民らが涼しげな夜風の中で鑑賞を楽しんでいる。今年は27日まで。

同組合のまとめによると、加盟15施設の8月1カ月間の稼働率は同フェス実施の翌年(04年)が74%、宿泊客数は4万4822人だったが、07年には84%、4万6613人に達し、12年には91%、5万2688人に増加。その後も80%代後半~90%代を維持している。

伊東克幸組合理事長は同フェスの継続実施が「諏訪地方へのリピーター客の増加につながっている」と語る。同じ旅館を毎年訪れたり、上諏訪温泉の旅館、ホテルを毎年変えながら宿泊したりする観光客が一定数いるといい、「連日連夜の花火が広く浸透してきている」とみる。花火を鑑賞できるビアガーデンや諏訪湖上から遊覧船で花火を見るナイトクルーズなどのサービスも同フェスを生かした取り組みだ。

今年の8月は天候不順の日が続き、観光客減につながる懸念もあったが、「客足は順調に推移している」と同理事長。一方、1泊朝食付きで宿泊し、夕食は地元の飲食店を利用する客層が膨らみつつあり、宿泊客の1泊当たりの単価減少の要因を含んでいる。

堀元彰事務局長は「観光客が宿泊先から外に出て夕方から夜の街中を歩き、地元の味を求める傾向は旅館、ホテルにとっては厳しい面もある。だが、その分、地域への波及効果は大きくなる。花火を含め、観光客に選ばれる観光地づくりを市や地域全体でもっと考え、取り組んでいく必要があるのでは」と話している。

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