秋の実り祈願 霧ケ峰・旧御射山神社で例祭

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ススキを立てた神前で甲冑演舞の奉納もあった旧御射山神社の例祭

諏訪市郊外の霧ケ峰にある旧御射山神社で27日、例祭があった。地権者の上桑原牧野農協の関係者ら約100人が参列。かつてススキで作った小屋「穂屋」にこもり5日間にわたって盛大に行われたという祭り「御射山祭」(穂屋祭)に思いをはせ、神前にススキの穂をささげ、農作物の豊かな実りを願った。

いまは、諏訪大社下社秋宮近くの下諏訪町の山中にある御射山社で御射山社祭が行われているが、旧御射山神社では古くから御射山祭があり、鎌倉・室町時代は武将が集う全国規模の祭りを実施。風雨を鎮め、五穀豊穣を祈るため、狩猟などを行っていたとされる。

神事では宮坂清宮司が祝詞を奏上し、参列者代表がススキの穂を添えた玉串をあげた。上桑原牧野農協の伊藤洸一組合長(71)=同市普門寺=は「昔は全国的な祭りだっただけに、多くの地域で農作になってもらえれば」と話した。宮坂宮司は「いにしえの人たちの思いを感じ取ってほしい」と言葉を寄せた。

神事に続き新陰流兵法転会のメンバーが、鎧や兜を身に付け「甲冑演舞」を奉納。太刀を手に戦国時代の武士の立ち振る舞いを披露した。理事の三好祐司さん(38)=茅野市湯川=によると、全国の武将が集まって来たことにちなんで奉納しているといい、今回で3回目になる。

高原を散策していた人たちも興味深く見学。友だちなどと参加し、参列者から説明を受けたという会社員、高尾京子さん(48)=東京都小金井市=は「こんな山の中で盛大なお祭りをやっていたと思うと驚きです」と話していた。

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