貧酸素、しゅんせつに意見 諏訪湖創生地域懇

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貧酸素対策などについて意見を交わした諏訪湖創生ビジョン会議「地域懇談会」

県諏訪地域振興局は28日、諏訪湖の総合計画「諏訪湖創生ビジョン」の策定に向けた地域懇談会を諏訪市の県諏訪合同庁舎で開いた。関係団体の代表と一般合わせ33人が参加。貧酸素問題や2002年で終了した水質浄化を目的とするしゅんせつ事業を中心に県側と意見を交わした。釜口水門の下段ゲートからの放流についても理解を深めた。

諏訪湖に対する取り組みの情報共有を図り、建設的な意見交換の場にしようと、以前から指摘される機会が多い貧酸素対策、しゅんせつ事業、水門の下段放流について県の判断やその根拠を専門家の見解を交えながら示した。

貧酸素対策は今年度、沿岸域でヒシの種子の除去面積を広げたほか、貧酸素発生のメカニズムを解明するため湖内の測定を充実させている。治水目的の既設鋼矢板の地下水への影響も調査している。

下段放流について県側は、最も深い湖中心部から湖岸に向かって徐々に浅くなる湖底の「おわん型」地形を説明し、水門では「おわんの縁からこぼれるように流れ出る水を放流しているため、貧酸素層が形成される湖中心部に影響を与えない」と語った。下段ゲートからの放 流量は最小に調節しても毎秒21トンで現状の年平均毎秒15トンよりも6トン多く「水位が 低下して漁業や観光に影響を与える」とした。

しゅんせつについては信州大学の沖野外輝夫名誉教授がこれまでの研究データを基に考察を披露。「しゅんせつをせず、湖内の貧酸素化防止対策と底質浄化対策を行う手法の開発を急ぐべき」とし、仮にしゅんせつをする場合は「水草ヒシの群生地など必要となる場所を選んだ上で実行を」と語った。

意見交換では参加者から「しゅんせつは必要な場所を選定し、再開してほしい」「貧酸素対策はヒシ除去だけでは弱い。試行的で良いので機械力を投入した対策を早急に実施してほしい」などの意見があった。酒井裕子局長は「諏訪湖の環境改善に向け、提案型の意見が多く出された。生かせるものは生かし、ビジョンに反映できるものは反映していく」と語った。

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