女性の移住応援 木村さん古民家シェアハウス

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古民家を活用した女性向けシェアハウス事業を起業した元地域おこし協力隊の木村さん

人と人がつながる場所になれば―。飯島町の元地域おこし協力隊の木村彩香さん(30)=神奈川県出身=が、町内の古民家を活用した女性向けシェアハウスをオープンした。協力隊の活動などで知り合った地域住民らと共に、築50年の木造平屋一部2階建ての建物を修繕してシェアハウスを完成させた。「女性の地方移住への一歩を応援したい」と話している。

■一人暮らしの不安解消に

シェアハウス事業を始めたいと思ったきっかけは、自身の移住経験や、協力隊の活動で親しくなった移住を希望する女性たちの話からだ。女性が知らない土地で一人暮らしを始めるには不安が多く、話し相手が欲しいときに仲間がいれば、地方移住に一歩を踏み出しやすい環境がつくれるのではと思い、起業した。

古民家の修繕は4月下旬に着手。町内で材木店や建築業を営む人の指導で、床張りや壁塗りなどを行った。作業には地域住民や町への移住者ら延べ150人がボランティアで集まり、6月下旬までに個室3部屋、居間2部屋、台所、風呂、トイレを、1階に整備した。完成を祝うパーティーが7月29日に開かれ、作業に携わった住民ら約40人がシェアハウスを訪れた。

■飯島に「自分の居場所見つけた」

木村さんは町への移住前、東京でアパレルや美容関係の仕事に就いていた。都会での暮らしを「毎日が職場と家との往復で、生活の中心が仕事だった」と振り返る。「高級な服を身にまとう人がいる一方で、道にはホームレスが寝ている。お金さえあれば幸せなのか。本当の豊かさとは」との疑問を感じながら、毎日を繰り返していたという。

「本当の豊かさ」を追求するため協力隊に志願。2014年4月の着任から今年3月の卒業まで、婚活による出会い創出事業に従事した。地方移住により、「人との関係が密になり、自分の居場所を見つけることができた」とし、「多くの人との出会いが人生を豊かに色鮮やかにした。その色を与えてくれたのが地域の一人一人」と感謝する。

シェアハウスの名前は「みんなの家 まつだ屋」。先月から入居可能となり、現在2人が住んでいる。今秋には2階部分を修繕し、新たに個室3部屋を整備する予定。いずれは地域住民との交流イベントも開きたい考えで、木村さんは「地方と都市、人と人とをつなげる場所にしていきたい」と意気込んでいる。

シェアハウスに関する問い合わせは木村さん(Eメール iijima.matudaya@gmail.com)へ。

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