防災に中学生の力を 伊那市総合訓練に初参加へ

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伊那市は9月3日午前7時から、大規模地震災害を想定した市総合防災訓練を実施する。伊那中学校を主会場に荒井区、西町区の住民や防災関係団体などが参加。同中の全校生徒も一緒に訓練に加わり、避難支援や救護、炊き出しなど、地域防災力の一員として主体的に関わる。中学生の同訓練参加は初めて。

生徒から選抜された30人は、患者の症状に従って手当ての優先順を付ける「トリアージ訓練」にも参加。けが人役のほか、担架による搬送、治療支援に分かれて、災害医療を疑似体験する。

医師や保健師らと一緒に行動するもので、市健康推進課は「医療救護の現場の危機感に触れる中で、自分がその場に遭遇したらどうするのか、将来も含めて生徒たちの心の準備につながれば」と話す。

竜西保育園の園児の避難についても60人の生徒で支援。炊き出し訓練も調理から配食まで手伝う。生徒たちはそのほか各区の訓練や、消火器などを使う火災対応訓練にも住民と同様に参加する。

市の総合防災訓練では一昨年から、主会場周辺の小学生、保育園児が参加。避難など自らの命を守る部分を主に訓練してきたが、今回の中学生参加は、受け身ではなく能動的な要素を多く盛り込んだ。

南海トラフを震源とする地震で強い揺れを観測した設定で行う今年の訓練では、午前7時から各区で実施した後に9時に伊那中へ避難して訓練を継続する。防災講話もあり、医師会と歯科医師会が災害医療と口腔衛生、自主防災アドバイザーが防災の備えについて話す。

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