2017年09月01日付

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今年も各地で繰り広げられた夏祭り。地区役員や実行委員が企画・運営し、いつも通りに人が集まり、いつもの楽しむ風景が繰り広げられた。ただ、今年は一部にいつもとは違う光景も。大概は受け身(お客様)として祭りに来ている中学生が、自立的(提供側)参加している姿があった▼精神的、肉体的に変化が著しく、おしなべて「難しい年頃」と言われる中学生。地域行事などへの参加率はおおむね低く、祭りも自由きままに楽しむ程度と思われていた。ところが▼箕輪町で開かれたみのわ祭り。箕輪中学校3年6組28人は地域を知る学習「箕輪学」とキャリア教育を視野に屋台を出店。楽しむ側からサービス提供側に徹した。祭り活性化に向け「まずは参加を」の思いがきっかけという▼屋台一つでも事前準備は簡易ではない。何をいくらで売り、材料はどれほど用意するか。収支にも配慮すれば見積もりだけでも大変な作業だ。開店後は接客や容赦ない要求に応える対応力が求められる。初めて”外界”に接した感想はいかばかりだったろうか▼若者の地元離れが地方の人口減少に直結する昨今。いかに若者の目を地元に向けるか―は喫緊の課題だろう。移住者の決め手の一つには「人とのつながり」も大切な要素としてあるという。キャリア教育のみならず、難しい年頃世代と地元の関わりには、人口減少問題解決へのヒントも隠されているようだ。

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