2017年09月02日付

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まさか人災だったとは。岐阜県瑞浪市の中央道で8月18日夜に起きた土砂崩れ。同市の窯業原料メーカーが崩落現場に窯業原料を不法投棄した疑いが出てきた▼この日は中央道を名古屋方面へ車を走らせていた。翌日帰る予定だったから、少し時間が前後すれば自分の車も巻き込まれていた可能性がある。現場の区間は上下線とも通行止めになり、帰りは国道19号へ迂回することになったが、予想以上の大渋滞に。事故や故障の車もあり、混雑に拍車を掛けた▼一向に進まない車にイライラが募る。それでも自然災害だから仕方がないと諦め、数時間遅れで帰宅した。ところが、その後のニュースで不法投棄が原因らしいと分かり、ふつふつと怒りがこみ上げてきた。同時に「天網恢恢疎にして漏らさず」という言葉を思い出した▼同じ頃、山梨市の職員採用試験をめぐり、贈収賄容疑で市長らが逮捕される事件があった。驚いたのは贈賄側である。中学校の校長と住職という。ともに人を導き教える「聖職」ともいわれる人たちである。そんな表の顔の裏で不正に手を染めていたということか。事実であればあきれるほかない。何よりこの中学校の生徒たちがどう受け止めたのか心配になる。文字通り反面教師にしてほしい▼不法投棄も汚職も許されない行為だが、後を絶たない現実もある。今回の事件も「氷山の一角」だとすれば嘆かわしいばかりである。

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