原村で国内初の重要病害虫を確認

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農林水産省は1日、農作物に重大な影響を及ぼす恐れがある重要病害虫「テンサイシストセンチュウ」が、国内で初めて原村の畑で確認されたと発表した。寄生した植物は生育の遅れや収穫量が減ることはあるが、センチュウが付着した野菜を食べても健康を害することはない。農水省は、土壌の移動防止措置や発生範囲を特定する調査を始めており「早急に対策をまとめて発表したい」としている。

農水省植物防疫課によると、8月21日、アブラナ属の野菜の生育不良株から見つかったセンチュウを専門家が鑑定し、農水省横浜植物防疫所(横浜市)に連絡。28日に植物防疫官が現地を訪れ、防疫所で詳細に調べた結果、テンサイシストセンチュウと判明した。具体的な地域や作物名は「栽培者が特定される」として公表していない。

農水省は重要病害虫発生時対応基本指針に基づき、来週早々にもセンチュウの研究者らと対策検討会議を都内で開き、まん延防止と防除の対策を話し合う。県も4日午後、県諏訪合同庁舎でJAや村などと対策会議を開く。

センチュウは土壌を介して広がるため、農水省は、トラクターの洗浄徹底など土壌の移動防止措置を所有者に要請。寄主植物と同じ植物の栽培自粛も求めている。被害を受けた畑の土を消毒するなど、県と連携してまん延防止対策を徹底する方針だ。

重要病害虫は農作物に重大な損害を与える恐れがある主に国内未発生の病害虫。テンサイシストセンチュウは雌の成虫が体長0・6~0・9ミリで、アブラナ属(ブロッコリーやキャベツなど)やフダンソウ属(テンサイなど)に寄生し、生育の遅れや黄化症状、地上部のしおれ、ひげ根の異常発生、収穫量の低下などを起こす。世界各地に分布しているが、国内への侵入経路は不明で、なぜ原村で発見されたかは「分からない」(植物防疫課)という。

同様の症状を見つけた場合は、最寄の県農業改良普及センターか県病害虫防除所中南信担当(電話0263・53・5642)へ。

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