2017年09月04日付

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人から受ける親切が身に染みるときがある。何らかの期限に追われ、当てにしていたことがままならなかった際にはなおさらだ。自分のことはさておいた親身な応対に出合うと、心からありがたいと思う▼先日、不案内な土地に個人住宅を訪ねた。車にカーナビは付いていないから、詳細部分までは載っていない地図が頼り。何とかなると高をくくって出掛けたのが失敗だった。頭の片隅にあった懸念が現実のものとなり、約束の時間が迫っているというのに道が分からなくなった▼ふと見ると郵便局がある。すかさず飛び込んだ。行き先の住所を告げて道を聞くと、局員の皆さんは全員が笑顔で迎えてくれた。丁寧に調べて略図を書いてくれた上に、民家が立ち並ぶ集落の中で目指す家が見つかるようにと、目印まで記してくれた。おかげで全く迷うことなく行き着くことができた▼その逆に、素っ気ない態度をされるとがっかりしてしまう。こちらの事情でこちらの望むような対応を勝手に期待しているのだから、相手にとっては関係のないことで、忙しいといった都合によって期待通りに応えてくれなくてもやむを得ないのに、失望を感じてしまうのは人情だろうか▼わが身を省みてどうだろう。世の中は人と人のつながりで成り立っている。自分の言動は人間関係にはプラスにもマイナスにも作用し、いずれ自身に跳ね返ってくることを忘れずにいたい。

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