木曽と美濃2校と林業で連携 信大農学部

LINEで送る
Pocket

覚書を締結して記念写真に納まる両校の関係者や学生たち

信州大学農学部(南箕輪村)と県林業大学校(木曽町)、岐阜県立森林文化アカデミー(美濃市)は4日、連携交流に関する覚書を締結した。それぞれが持つ実習林や教育施設、人的資源、知的資産を活用し、学生に森林・林業に関わる多様な実践教育を提供。農学部には高性能林業機械などの実習環境もあり、両校の代表者は「高度な技術を持ち、日本の林業を変えるような人材を長野、岐阜両県から輩出したい」と期待を込めた。

両校は、京都府立林業大学校を含めた3者協定を結んでいるが、より広い知識や高度な技術の習得機会を増やしたいと今年1月、農学部に連携を打診していた。

農学部で行われた覚書の調印式で、藤田智之・農学部長は「(3者には)森林・林業の有為な人材を輩出する共通の目標がある」と強調。「相乗効果を発揮できる取り組みにし、林業後継者育成の新たな教育モデルの構築にもつなげたい」と述べた。

森林文化アカデミーの川尻秀樹副学長は「これまで以上に実践的で多様な授業を提供できる」とし、県林業大学校の山口勝也校長は「3者がスクラムを組み、切磋琢磨もしながら林業を支える人材を輩出したい」と語った。

それぞれが持つ演習林や実習林は構成樹種や生態的特性などが異なる。農学部では教員や研究者の交流も活発化することで、森林・林業の「課題解決に向けた共同研究も推進できる」と期待する。契約期間は3年間。合意により更新できる。

この日は両校から合わせて27人の学生が来訪し、覚書に基づき、農学部の演習林「手良沢山ステーション」(伊那市)で高性能林業機械の実習をした。連携実習は「年間で最低3回は実施したい」(県林業大学校)としており、両県の共通課題でもある野生鳥獣被害対策も今後の実習で取り入れたい考えだ。

おすすめ情報

PAGE TOP