「本宮一」重み感じ曳行 豊田・四賀地区96年ぶり大役

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難所の川越しを終え、山出し終点の御柱屋敷へ。豊田・四賀地区の氏子たちが最後の力を振り絞る

難所の川越しを終え、山出し終点の御柱屋敷へ。豊田・四賀地区の氏子たちが最後の力を振り絞る

「全国の皆さんに感動を与えられたと思う」(北澤重秋豊田地区大総代)。諏訪大社御柱祭上社山出し2日目の3日、「本宮一」を担当する豊田・四賀地区が、予定時間前に御柱屋敷へ曳(ひ)き着けた。最後の難関・川越しを無事に終えた氏子たちは喜びを分かち合い、「精神的にも重みを感じる特別な柱。大勢の協力でけがなく無事曳行(えいこう)できた」と胸を張った。

 山出し終点の御柱屋敷に木やりとラッパ、氏子の掛け声が何度も、何度も響く。同地区が「本宮一」を担当するのは96年ぶり。曳き子の人数は初日が3000人、この日が3500人となり、前回を大きく上回った。曳行長の宮下信市さん(66)は「本一の曳行という夢を実現できた」と興奮気味に語り、氏子への感謝の言葉を繰り返した。

予定より20分ほど早く曳き着けを終え、大総代も誇らしげだ。四賀地区の藤森良一さん(74)は「安全かつ時間通りで、(先頭を進む)本宮一の責任を果たせた」。氏子を鼓舞し続けた斧長の田中則彰さん(57)は「1カ月後、行こう、本宮へ」と里曳きに向けても士気を高めた。

市消防団員に、小学6年から60代までの有志が加わった新生ラッパ隊。各所で 威勢のいい音色を響かせた。副隊長の飯田直樹さん(29)は「本宮一を前に皆の心が一つになり、 練習以上の演奏ができたと思う」と感慨深げだった。

命綱の総指揮を執る小泉修さん(57)は「柱の重さのみならず、精神的な重みも半端なかった」といい、重責を感じてきたと明かした。木落しの出来を残念がったが、宮下さんは「満点の里曳きで帳消しにする」と力強く誓った。

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