財源が足かせ 霧ケ峰の市有地ホテル解体

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諏訪市霧ケ峰の市有地に建つ旧ホテル。景観や安全面が課題になっている

諏訪市の平林隆夫副市長は4日の市議会9月定例会代表質問で、霧ケ峰強清水の市有地に建つ旧ホテル・旅館の建物3棟を市が建物所有者に代わって解体する場合、最大2億6000万円程度の費用が必要との試算を明らかにした。建物は老朽化に伴う景観面、安全面の問題が指摘されており、「市として大きな課題と認識している。財源が足かせになっている」と述べた。水野政利氏(創生すわ)の代表質問に答えた。

市によると、各物件の所有者は破産・倒産などしたため土地の賃貸借契約は解除されている。1997年、99年、2013年には3棟の所有者と、建物の所有権を放棄し、更地にして市に返す内容の土地の明け渡し合意書を結んだが、清算人が亡くなっていたり、解体費が調達できなかったりして問題解決には至っていない状況という。

市の試算だと、3物件のうち2物件は地上2階地下1階で解体費は各約3000万円、もう一つは5階建てで除去が見込まれるアスベスト(石綿)の費用を含めると約2億円かかると見通す。3物件の延べ床面積の合計は約6700平方メートル。

市によると、建物の解体は所有者の義務だが、市が所有者に代わって解体するなら、所有者に費用請求する必要がある。ただ、現状では市が負担する可能性が高く、平林副市長は「一般財源を投入するなら市民の理解を得ることが必要」とした。

建物をめぐる債権や債務の問題など法的な整理も必要になると見込まれる。副市長は「霧ケ峰の利活用を考える中では大きな課題なので景観や安全性への配慮という点で検討を重ねたい」と答弁。取材に対し、「市が解体するならどんな法的手続きが必要か調べるよう担当課に指示している」と述べた。

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