岡谷市民病院黒字スタート 通年経営初年度決算

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岡谷市民病院を運営する同市病院事業は、2016年度決算をまとめた。新病院開院後初の通年経営で、最終黒字となった。患者数の増加による医業収支の改善などが要因とし、「順調なスタートを切ることができた」と評価。引き続き医師確保や待ち時間の解消などの課題に取り組んでいく方針だ。

患者数は前年度に比べ入院、外来とも増加。入院は4023人(4.7%)増の8万9306人、外来は同7098人(4.4%)増の16万7028人となった。1日平均では入院が11.7人増の244.7人、外来が21.8人増の618.6人だった。入院は新規の入院患者や手術件数が増加したこと、外来は整形外科の診療体制の充実や新病院開院後に診療を開始した歯科口腔外科が通年診療となったことなどが主な要因としている。

病院事業収益は前年度比1.5%減の69億8100万円、病院事業費用は同21.9%減の68億4100万円で、1億4000万円の純利益となった。

患者数の増加から医業収益は前年度比約3億5000万円増加。医業費用も約3億円の増となったが、医業収支は毎年5億円を超える赤字を計上する中で、前年度と比べ4300万円ほど改善した。経常損益も11年度以降、6年連続で黒字を計上。「病院統合の大きな成果」(市病院事業)とした。

新病院は15年10月に開院。16年度は新病院の通年経営初年度となったことから、将来にわたる安定した病院経営の基盤づくりの年と位置付け、良質な医療を継続的に提供するための診療体制の強化とともに、効率的な運営に取り組んできたという。

酒井吉之事務部長は「通年経営の初年度として順調なスタートを切ることができた」と話した。

また、医師確保については「病院事業管理者を中心に、市長も含めて取り組んでいる」と説明。16年度末の医師数は常勤38人で、前年度より1人減、非常勤の3人と合わせると41人だった。17年度は常勤41人、非常勤4人の45人となっており、「成果が徐々には表れてきている」としている。

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