目標値に透明度 県が諏訪湖水質保全計画素案

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県は諏訪湖の水質保全に向けた方針を示す「第7期諏訪湖水質保全計画」(2017~21年度)の素案をまとめた。水質目標値案では新たに「透明度」の項目を設け、目標値を「年平均1.3メートル以上」とした。必要な取り組みに貧酸素対策を新たに盛り込んだ。県は9月下旬から約1カ月間、同素案に対する意見公募(パブリックコメント)を実施し、10月をめどに地域懇談会も開催していく方針。

透明度は住民に分かりやすく身近な水質目標として設定する。諏訪湖での沿岸透明度の目標を設定する昨年度の環境省事業の検討会で示された「諏訪湖全域で年平均1.3メートル以上」を目標値とした。昨年度の透明度は1.2~1.3メートルだった。

このほかの水質目標値のうち、COD(化学的酸素要求量)と全窒素は、気象や動植物プランクトンの状況、各種対策を実施した場合の効果などのデータから算出した県のシミュレーション結果を採用する案と、第6期計画の目標を 継続する案が4日に諏訪市内で開いた第2回県環境審議会同計画策定専門委員会(沖野外輝夫委員長、9人)で審議された。より目標値が厳しい、第6期計画の目標値の維持が採用され、COD(75%値)は1リットル当たり4.8ミリグラム、全窒素は同0.65ミリグラムとした。全リンはすでに環境基準を達成しているため「現状水準の維持」とした。

新たに盛り込む貧酸素対策では、ヒシの発芽直後の種子を除去する繁茂抑制や浅場の造成といった沿岸部への対策を実施する。最深部には機械力を活用した対策手法と重点的に手を打つ場所の選定などを検討する。地元大学と連携して湖内の溶存酸素や底質の調査と貧酸素水の塊の広がり方などに関する研究を進める。

19日に県庁で開かれる県環境審議会では、同計画策定に向けた中間報告として同専門委の審議を踏まえた素案が説明される。次回の同専門委は10月30日に諏訪市で開かれる。

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