植生を野生鳥獣から守れ 貝付沢周辺にネット

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野生鳥獣の侵入を防ぐため、防護ネットを取り付ける関係者ら

伊那市有害鳥獣対策協議会は10日、ニホンジカなどの侵入を防ぐ防護ネット約100メートル分を、中央アルプス山麓の同市西春近諏訪形の貝付沢周辺に設置した。2015年度から作業を進めていて、設置済みと合わせた総延長は約1・5キロに。土砂流災害の防災・減災に向けて植樹されている沢上流部の一角を、ぐるりと囲う格好となった。同協議会は今後、食害の被害の有無などをチェックし、設置効果を検証していく。

2006年7月の豪雨で土石流が発生し、大きな被害が出た貝付沢。地元住民でつくる「諏訪形区を災害から守る委員会」(酒井久委員長)がケヤキなどの広葉樹を植え、災害に強い山づくりに取り組んできた。ただ、鹿や猿などに苗を食べられるといった食害が起こっている。同協議会は貝付沢周辺を、ニホンジカをはじめとする野生鳥獣対策モデル事業の実施場所に設定。15年度から防護ネットの設置や有害鳥獣の捕獲を進めている。

この日は、市や同委員会、西春近自治協議会などの関係者ら約20人が参加。3メートル間隔で打ち込んだ支柱に、防護ネットを取り付けた。参加者らは「鹿による被害は減ってきているようだが、イノシシの侵入が目立つ。今回の囲い込みで防止できれば」と期待。協議会事務局の市耕地林務課は「植生を野生鳥獣から守る体制が整った。効果を検証し、ひき続き捕獲に力を入れていきたい」としている。

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