日没前に第一章終了 「時間厳守」の安全曳行

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午後5時すぎに「前宮四」を御柱屋敷へ曳き着けたちの・宮川地区。「里曳きも楽しみだ」。約1時間後に片付けまで終えると、労をねぎらいながら固い握手を交わした

午後5時すぎに「前宮四」を御柱屋敷へ曳き着けたちの・宮川地区。「里曳きも楽しみだ」。約1時間後に片付けまで終えると、労をねぎらいながら固い握手を交わした

「伝統の川越し、とくとご覧あれ」-。8本の御柱の最後を進む「前宮四」が宮川を渡り、明るさの残るうちに御柱屋敷へ向かっていく。4日閉幕した諏訪大社御柱祭上社山出し。氏子の安全を最優先に曳行(えいこう)時間の「厳守」をこれまで以上に強く打ち出した今回の大祭。その第一章は日没前に曳行を終え、大総代らは「成功裏に終了できた」と表情も明るかった。

前宮四を担当したちの・宮川 地区の氏子が互いの労をねぎらい、「次は里曳きな」と固い握手を交わす。曳(ひ)き着け終了は午後5時すぎと、危険が伴う夜間曳行を避けた。宮川地区大総代の1人、堀益郎さん(77)は「前を進む柱との 距離を気にかけながら曳行した。安全無事、規則正しくできた」と笑みを浮かべた。

同地区にとって、この日はお膝元での曳行だ。「ゆっくり楽しみたい」との思いも少なからずあるが、「安全のためと理解が一致した。団結力をより強めた3日間だったと思う」。川越し手前の曳行路が変わり、メドデコを外す手間がなくなったことも大きかったという。

96年ぶりに「本宮一」を担当した豊田・四賀地区は、最大の柱を曳くに当たって曳行参加の呼び掛けを強め、予定時間内に曳き着けた。詳細な日程表を作り「何時にどこで何をするのか明確にした」というのは、「本宮四」の曳行を担った原・泉野地区。「他の御柱に迷惑を掛けた場面もあった」とする地区の関係者も「里曳きで反省を生かしたい」と前を向いた。

宮川地区大総代で、上社御柱祭安全対策実行委員会委員長の濱明行さん(72)は「8本が安全無事に到着できたことに感激している」と山出しを総括。「少しずつの遅れは出たものの、日没前に曳行を終えることができた。前進できたと感じている。未来の上社御柱の模範になる」と、8地区の氏子たちに最大級の賛辞を送っていた。

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