2017年09月14日付

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地域活性化というと、多くの人は漠然と「にぎやかになる」ことをイメージしているのではないか。地方を基盤にしている本紙には頻繁に「地域活性化」という言葉が出てくる▼言葉として定着していることもあり、イベントなどを企画する側も、それを取材する側も、狙いを一言で説明でき使い勝手がいい。自身もこれまで幾度となくこの言葉を使ってきたが、果たしてこの言葉の持つ意味を深く考えてきたかと省みる機会があった▼地元出身の大学生が岡谷市内のカフェで開いた談論会。呼び掛けに応えて集まった高校生から60代まで20人余りが、「地域活性化」をテーマに議論した。その中で東京からUターンして家業のパン店を継いだ若者が言った「地域活性化って何。にぎやかならいいの?。定義があいまいじゃないか」という意見が耳に残った▼発言を聞きながら改めてこの言葉の意味を考えてみた。お祭りやイベントはいくらにぎわっても一過性のこと。半分シャッター通りの商店街に日常的に人を集めるのは難しい。やはり「にぎやかさ」だけを考えるのは無理がある▼活性化の尺度はその地域に暮らす人々の満足感、幸福感にあるのではないか。子どもから高齢者まですべての人の幸福感を高めることこそが地域活性化ではないか。とすれば、商工業や観光といった分野だけではなく、福祉も教育も含めすべての分野に関わることだと考えた。

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