霧ケ峰のニッコウキスゲ育てて 里親企業を募集

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諏訪商工会議所は、諏訪市郊外の霧ケ峰高原で在来植生の復元に取り組む小和田牧野農業協同組合(宮坂廣司組合長)のニッコウキスゲ再生事業に協力する地元の企業、事業所を募集している。参加企業には、霧ケ峰高原で採った種を植栽に適した大きさまで育て、高原に植える活動に参加協力する”ニッコウキスゲの里親”になってもらう。

同組合は2007年に霧ケ峰再開発チームを設置し、翌年から所有地にニッコウキスゲの種をまいたり、幼苗を育てて植えたりし、植えた株を長く根付かせる研究を重ねてきた。現在は種を採り、苗ポットにまいて発芽させた上で2~3年掛けて育て、植栽している。ニホンジカの食害などで減少したニッコウキスゲは、同組合の取り組みなどもあり、徐々に復活しつつある。

昨年は約1万粒を採り、11月ごろに市内小中学校に配布。今夏まで育ててもらった。同商議所は組合側が昨年採った種のうち4000粒を富士見高校で育ててもらった。2、3年育てた苗は今年6月に上諏訪中学校の生徒、7月に城南小学校の児童の有志の手によって約1000株が植えられた。

諏訪商議所は霧ケ峰の自然の保全や在来種の復元に意欲のある会員企業を募って同農協の取り組みを加速させようと、里親プロジェクトを開始した。参画企業には、8月下旬から9月上旬に行う採種から、11月ごろの種まき、約3年間の育苗、6月中旬から7月上旬に行う植栽に協力してもらう。

宮坂組合長(66)によると、企業からは観光業者や霧ケ峰の伏流水を日本酒作りに生かしている酒造会社などからの参加はあったが、企業や事業所での広がりは限定的という。活動に参加協力する企業が増えれば、植栽できる苗数が従来よりも増え、復元、再生事業に弾みがつく。

里親プロジェクトを担当する同商議所の中澤源雄さんは「霧ケ峰の花を増やし、訪れる人に喜んでもらうことに協力したい。諏訪地方を訪れる人が増えれば、地域経済の活性化にもつながる」と話す。宮坂組合長は「地元にある企業の皆さんにも協力してもらえれば助かる。当組合の活動の趣旨からすれば、霧ケ峰での取り組みをそれぞれの方法でより広く発信してもらいたい」と話している。参加の問い合わせは同商議所(電話0266・52・2155)へ

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