2017年09月21日付

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年齢を重ねたお年寄りの存在は尊い。「敬老の日」に合わせるように、この時期の新聞紙面には敬老会や祝賀訪問の記事がたくさん載った。高齢者の言葉や姿には味があって「いつまでもお元気で」と声を掛けたくなる▼人の年齢で大きな節目となるのが、100歳だろう。厚労省によると、全国の100歳以上のお年寄りは6万7824人で、うち県内は1709人。人口全体からすればまだわずかな人数で、世紀を生き抜くという大きな出来事の高みを実感する▼ただ、高齢化が進み、健康なお年寄りが増えている現実を見れば、今後100歳は他人事でなくなるのかもしれない。現在10歳の日本の子どもたちは、2人に1人の割合で107歳以上生きる―。外国の研究者の著書にはそんな説もある▼服飾デザイナーで、新しいライフスタイルを提唱し続けた故石津謙介さんは、人は100歳生きると想定し、「人生四毛作」を唱えた。100年を25年ごとに区切り、1毛作目を人格形成期、2毛作目を生活形成期、などと位置付ける。うまく生きれば、4度の収穫期があるというのだ▼その後半を見れば、3毛作目は51歳からで、「新しい人生を楽しむ時期」、最後の76歳からは「もうけものの人生で思うままに生きる」。寿命も生き方も理想通りにはいかないが、自分なりの目当てを持つ生き方はうなずける。誰もが四毛作を考えていい時代なのだろう。

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