2017年09月29日付

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彼岸を過ぎ、すっかり秋めいてきた。標高約2600メートルの中央アルプス千畳敷カールでは紅葉が始まり、草木が色づき始めた。これから段々と里山の木々も赤や黄色に彩られてくるだろう▼過ごしやすい気候は、何をするにも楽しみがいっぱい。収穫の秋を迎え、サンマやサバなどの魚やマツタケに代表されるキノコ、クリなど旬の食材がふんだんに出回ってくる。リンゴやナシといった果物、新米、新そばもある。山海の恵みに感謝しつつ、いただきたい▼農水省によると、日本の「食品ロス」は年間621万トン。一人換算で年間約50キロの食べ物を捨てている計算になる。県は、2年連続で達成した「ごみ減量日本一」を継続し、一般廃棄物1人1日当たり排出量800グラム以下を目指すため、来月から「信州発もったいないキャンペーン」を展開するという▼スーパーなど15事業者117店舗と連携し、消費期限、賞味期限間近な割引商品の購入を県民に呼び掛けていく。こうした行動は、エコ活動にもつながるとする。このほか、必要な素材をこまめに買うことや、手前に陳列している商品から購入するように促す▼国連食糧農業機関(FAO)の統計によると、世界の飢餓人口は全人口の約11%に当たる8億1500万人。飽食の時代と言われ、多くの食品ロスを出している日本人の一人として胸が痛む。この機会に「もったいない」の言葉をかみしめたい。

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