2017年09月30日付

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「なんで選挙するの」「誰に投票すればいいの」。18歳を迎え選挙権を得た女性が口にした疑問。まばたきすれば風が吹きそうな付けまつげ、竹馬と見間違いそうな厚底の靴。いわゆる”ギャル”の口から出た「選挙」の二文字が、風貌とは縁遠いだけに驚いたものだが、今衆院選については説明のすべもない自分にも驚いた▼少子高齢化と北朝鮮情勢への対応について国民に信を問いたいと解散した衆院。だが、国民の信を問う前に国会で議論すべきテーマではなかったか―とは多くが胸の底でうすうす感じていたのではなかろうか▼少子高齢化対応などばかりではない。森友・加計問題や「共謀罪」法案など、国会で腰を据えて論ずべき課題は山積する。であるにも関わらず、ここでリセットを急ぐのは、真相究明の先送りもしくはうやむやな幕引きを狙っていると勘ぐられても仕方なかろう▼「なんで?」が先行しただけに、受けて立つ側も政策や理念より数合わせに躍起になっている様子がうかがえ何とも頼りない。何のための選挙か、誰のための国会だろうか。考えるほどに疑問は膨らむばかりだ▼さて、いろいろ論じても、選挙は確実に行われる。多々ある疑問には残念ながら答えは見いだせないままだが、新たな国会の枠組みの行方は有権者に委ねられている。「なんで」への答えと、自らの未来をしっかり見据えた選択眼が一層求められている。

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