2017年10月06日付

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いつの間にか10月末の定番行事になったハロウィーンの経済効果は、バレンタインを超えたという。子供や若者世代を中心に広がり、あっという間に日本の一大イベントになった感がある。考えてみればハロウィーンやバレンタインは、いずれも海外の伝統行事や宗教行事。日本で定着しているのはなぜなのだろうか▼日本は昔から大陸から渡って来た文化を受け入れ、日本独自の文化へと変えてきた歴史がある。外国から「物まね」と揶揄されることもあるが、「ラーメン」も「漢字」も今では立派な日本文化になっている▼宗教においては、日本は明治になるまでの1000年もの間、土着の神祇信仰(神道)と仏教信仰が混淆した神仏習合が続いてきた。現代では多くの人が「無宗教」とするが、大半は寺社仏閣を参拝する。一神教の国が多い外国人から見れば、日本人の宗教観はとても不思議に映るのだろう▼こうした土壌があるからこそ、ハロウィーンやバレンタイン、さらにはクリスマスといった異文化も柔軟に受け入れられた日本人。とはいえ本来の意味合いではなくイベントとしてではあるのだが▼「イエス」か「ノー」を「良し」とする外国からみれば、否定も肯定もしない日本のあいまいさは理解しがたいのだろうが、相手を理解し、思いやり、尊重するからこそのあいまいさが柔軟に受け入れることを可能にしているのではないのだろうか。

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