森林の可能性見詰め直す 伊那市が活用セミナー

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伊那市と同市の50年の森林人材育成協議会は7日、森林資源活用セミナー2017を市役所多目的ホールで開いた。「50年の森林ビジョン」を策定し、「ソーシャル・フォレストリー都市宣言」をしている同市が、森林資源を利活用した循環社会構築のために初めて行うセミナーで、約100人が参加。身近にある森林の可能性を見詰め直す機会にした。

包括連携協定を締結している東京農業大学(東京都)との連携事業として計画した。同市では「山(森林)と富が雇用を支える50年後の伊那市」を展望して、推進委員会が実行計画を策定中。白鳥孝市長は「昭和30年代、40年代に植林をし、間伐して手入れをし、下草を刈って育ててきた山に、その後手が入らなくなっている。今、私たちがもう一回立ち上がってこの地域の宝を掘り起こし、次の時代につないでいこう―というのが50年の森林ビジョン」と強調した。

セミナーでは東京農業大学地域環境科学部の宮林茂幸教授(地域デザイン学研究室)が森林資源を活用した地域づくりについて基調講演。続いて「伊那市における森林資源の活用と展望」をテーマにパネルディスカッションを行い、宮林教授をコーディネーターに南信森林管理署の久保芳文署長と都築木材代表取締役会長の都築透さん、やまとわ代表取締役の中村博さんが意見を交わした。

宮林教授は市民協働の森林づくりや、資源を発掘した地域づくりを提案。経済的な側面から見た展開方向として▽地域内連携▽地域外連携▽循環型連携―を示し、「ものの循環とともに人も循環させる。そこには里山学校のようなものができる。もちろん10年、20年、50年という計画の中で進められていくものだ」と述べた。

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