平常心で大役果たす 秋宮二「ハナ乗り」河西さん

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秋宮二のハナ乗りを務めた河西さん(中央)。木落し後、御柱の先端で気勢を上げる

秋宮二のハナ乗りを務めた河西さん(中央)。木落し後、御柱の先端で気勢を上げる

最大斜度35度の急坂をモミの巨木が下り切ると、柱の上で気勢を上げた。諏訪市上諏訪地区が担当した秋宮二の木落しで御柱の先頭に乗る「ハナ乗り」を務めた自営業の河西修平さん(41)=同市諏訪2。「みんなのおかげ。感謝です」。大役を果たし、ほっとした表情を浮かべた。

3月ごろハナ乗りに内定した。うれしさ、重責、怖さ。いろんな思いが交錯した。花形の役目だが、経験者の男性は「ヒーローとして飾る個人の思いではなく、地区の代表という気持ちが大事」という。河西さんも「御柱に乗って下りられるのは7人だけ。乗れない人の分まできっちり乗りたい」。気負わぬように-とのアドバイスを受け、努めて意識せずに日々を過ごしてきた。

上諏訪地区3神社の若い氏子らでつくる上諏訪氏子青年会の副会長を務める。会長の藤森邦武さん(51)は「普段の活動を一生懸命取り組み、少しずつみんなの信頼を築いてきた」。地道に奉仕する姿勢を評価する。

山出しでは元綱委員会役員として曳行を支えた。木落し前のセレモニーでは、前任者からハナ乗りを受け継いだ。観衆が見つめる中、河西さんは185センチの長身を折り曲げてスタートし、最後までほぼ乗り切った。駆け寄ってきた氏子と気勢を上げて、その後に万歳。仲間と喜びを分かち合った。

柱から下りると「よかったよ」「かっこよかった」と次々と握手を求められた。「伝統を継承するのが上諏訪地区の御柱。自分の経験で得たものを後輩に伝えたい」。思いを新たにした。

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