今後の生活不安 運転免許証自主返納の高齢者

LINEで送る
Pocket

運転免許証返納後の不安

運転免許証を自主返納した高齢者のうち、約3割が今後の生活に不安を感じながら返納していることが県警のアンケート調査で分かった。市町村などの支援策の周知が不足していること、タクシーの割引などの支援策を求める声も多かった。

アンケートは今年6月から8月まで行い、運転免許証を自主返納した65歳以上の高齢者1450人のうち1174人から回答を得た。

このうち返納後の運転できない生活に不安が「ある」が36%、「ない」が52・8%だった。不安の理由で最も多いのは「買い物や通院など日常生活」で41・6%、次いで「自由に行動できなくなる」25・5%、その他・不明を除くと「家族の都合がつかない」「身体が思うよう動かせない」と続く。

市町村などの支援策を「知っていた」のは32・5%で、「知らなかった」62・1%を大幅に下回った。知っていた人のうち、返納の後押しになった支援策が「ある」が28・1%、「ない」が68・5%だった。

今後望む支援策としては、回答のあった419人のうち29・6%が「タクシー料金の割引・補助など」と答え、「路線バスの利用性向上」が24・8%、「コミュニティ・デマンド交通の充実」が16・2%などと続く。

県警の運転免許本部は「バスより小回りのきくタクシーの割り引きや補助を希望する声が多い。返納に不安を感じている高齢者への支援策が充実するよう、関係機関・団体へ働きかけていく」としている。

同本部のまとめによると、道路交通法改正で75歳以上の高齢者の免許更新時や違反行為があった際に認知機能検査が行われるようになった今年3月以来、県内では9月11日までに2万8709人が検査を受けた。このうち906人が認知機能が低下していると判定され、専門医から認知症と診断された39人が免許取り消し処分となった。

おすすめ情報

PAGE TOP