中小企業へ人材を 進路指導教諭招き見学会

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工場を見学する高校の進路指導担当教諭=13日、岡谷市の牛越製作所

県中小企業家同友会諏訪支部(牛越弘彰支部長)は13日、高校の進路指導担当教諭を招いた会社見学会を岡谷市内で開いた。地元企業への理解を深め、就職を希望する生徒への指導に生かしてもらおうと初めて開催。地域の中小企業がどんなものを作っているかや、どんな仕事をしているか見てもらった。

少子高齢化に伴う労働力人口の減少や若者の県外流出などから人材確保が課題となる中、生徒の進路指導に当たる教諭にも地元企業について知ってもらう必要があると企画した。同支部には諏訪地方の中小企業55社が加盟しており、初回は牛越支部長の地元である岡谷市内の企業を対象に行うことにした。

諏訪地方をはじめ、上伊那地方や塩尻市の高校から10人ほどが参加し、精密部品加工、ガソリンスタンド、みそ製造、清掃業の7社を訪問。各社の経営者らから経営理念や事業内容、採用状況、社員教育などについて聞き、社内や工場を見学した。

牛越支部長が社長を務める牛越製作所では高校生の採用を重視していることを説明。「先入観がないため技術を覚えるのが早い」といい、「最初からできる人はいない。覚えが悪いのは教え方が悪い」という姿勢で社員教育に取り組んでいることを強調した。また、同社が求める人材像として、仕事への興味やチャレンジ精神とともに、「失敗したら謝る」「先輩を敬う」といった人間性も挙げた。

岡谷工業高(同市)進路指導主事の山口隆教諭は「実際に見聞きしないと生徒に説明できないこともある。名前が知られた大きな企業に目が行きがちだが、地元に根差した企業を大事にしていきたいし、良い人材を発掘し、育成することは地域の発展にもつながる」と話した。

牛越支部長は「先生を通じて地域の企業に目を向けてもらうきっかけになればうれしい」と期待するとともに、「われわれも生徒たちの選択肢となれるよう努力していきたい」と話した。今後、他の市町村でも会社見学会を開いていきたいという。

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