幻の「高森音頭」復活へ 44年前の楽譜発見

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境小学校で見つかった、44年前に作られた高森音頭の楽譜

44年前、富士見町高森の良さを題材に作られた「高森音頭」の楽譜が、同町境小学校で見つかった。地元でも音頭の存在はほとんど知られていなかったという。10月に開いた高森区民祭で区内の女性グループが楽譜を基に音頭を歌って披露。振り付けをして来年の区の盆踊りで踊ろうと計画している。

音頭は4番まであり、1番は
 ♪高い高森良い所 ヨイヨイ
  巨木の森は 諏訪神社
  弘法大師も おわします
  これぞお村の名所だよ
   サノヨイヨイヨイ(繰り返し)

歌詞には八幡の森にある保育園、押立山(国見山)、湧水など高森の名所が盛り込まれ、古里を誇り愛する気持ちが伝わる。

作詞者は地元高森の故小林智男さんで、作曲は元教員の法島隆志さん(67)=東京都。法島さんによると、国立音楽大学在学中、都内の家庭で女子小学生にピアノの出張レッスンをしていた際、女児の母親から歌詞に曲を付けてほしいと依頼された。女児の祖父が小林さんで、「(女児の)母親から小林さんは出来上がった曲を地元の保育園の保育士にピアノで弾いてもらい聴いたと聞いた」という。

法島さんは都内で小学校教諭を務め、合唱団やオーケストラも指導。「諏訪に友人がおり、中学の林間学校で富士見町を訪れ、入笠山にも登ったことがあったので懐かしい思いで作曲をした」と当時を振り返り、今でも歌詞を覚えている。楽譜が見つかり、披露されたことに驚き、「手を離れた曲が時を経て歌われるのはうれしいですね」と話している。

境小に保存されていたのは1973年、曲を付けて法島さんが小林さん宛てに送った楽譜。同校の飯田八重子校長が見つかったことを高森区の小林正俊区長に話し、小林区長が区議会などで紹介。区民祭では高森長持愛好会女性部「こまちーず」が楽譜を基に歌を披露した。メンバーは「地元が歌われている音頭を知ってもらおうと思った。区内の踊りの先生に振り付けてもらい、来年の盆踊りで披露したい」という。

小林区長(69)も「どういう経緯で作られたのか分からず、私も初めて聴いた。音頭が区民交流の一つになるのはいいこと」と話している。楽譜は引き続き同校で保存されている。

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