岩波茂雄の紙芝居 信州風樹文庫でお披露目

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お披露目された紙芝居の絵を確認する運営委員と谷澤さん(右)

諏訪市中洲の信州風樹文庫の運営委員会(細野祐委員長)が開館70周年記念事業として制作する紙芝居「岩波茂雄ものがたり」の完成が間近となった。17日夜同館での月例会で、副委員長で作画を担当したイラストレーターの谷澤信憙(のぶよし)さん(77)が原画全22枚を披露。委員がシナリオと照らし合わせて確認し、12月の初公開に向けて上演イメージを膨らませた。

同市中金子出身で故岩波茂雄が創業した岩波書店(東京都)の1947年以降の全図書を全て所蔵する同館。記念事業の一環として、茂雄の生涯を紹介する紙芝居を作製する。オリジナルシナリオは岩波書店のアドバイスも受け、先月完成させた。

絵はシナリオに沿い、茂雄の子ども時代から1946年に亡くなるまで、生家のカラモモの木に登り上京を志した子どもの頃や伊勢神宮代参、岩波書店創業、夏目漱石に「こころ」の出版の申し出、岩波文庫創刊などの場面がある。茂雄の信念や母親とのエピソードも盛り込み、谷澤さん独特のほのぼのとしたタッチで描かれている。関東大震災や戦時中の出版統制の厳しい世相も伝えている。

今年に入って下絵を描き始め、シナリオが確定した9月から1カ月ほどで仕上げた。「茂雄の顔が難しく、東京検察庁に呼び出された場面がイメージできず、試行錯誤した」と谷澤さん。「絵が仕上がってほっとしている。茂雄の足跡を、子どもたち中心にみんなに分かってほしいとの思いで描いた」と話している。

今後、原画をA2サイズに拡大しラミネート加工して完成する。来月早々には語りの練習に入り、12月2日午後1時30分~同2時30分に同館での初公開に備える。細野委員長は「あとは演じる人の力量」と意気込んでいた。

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