諏訪の大地誕生に迫る 北澤和男さん講演

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諏訪季節大学会講座で講演する北澤和男さん

諏訪教育会は18日、下諏訪町の下諏訪総合文化センターで第366回諏訪季節大学会講座を開いた。日本地質学会会員で、元岡谷市教育長の北澤和男さんが「諏訪の大地誕生のドラマに迫る」と題して諏訪地方の地形の成り立ちを講演した。

北澤さんは諏訪盆地の特徴を「大陸と海からの四つのプレートが押し合って圧縮している特異な構造。火山活動が260万年以降に始まり、180万年以降は特に活発化した。地下には膨大なマグマが蓄積している」と述べた。

霧ケ峰高原がなだらかな形をしている理由を「基盤となる平たんな溶岩の上に堆積土が平らに広く堆積した」と説明。高原の岩石を顕微鏡で拡大した写真を示し、「岩石の中身がガラス質で流動性がある」と述べた。

大小さまざまな岩が散乱した八ケ岳権現岳の山頂付近を撮影した写真を上映し、「ガラガラした山。大きな崩壊を起こして膨大な量の岩石が(山梨県の)釜石川に流れ込んだ。甲府盆地まで岩石の流れが続いている」と解説した。

887年に発生した、千曲川をせき止めた岩なだれについて「(八ケ岳の)稲子岳の堆積物に埋没していたヒノキの年輪の最終形成年から、仁和3(887)年の南海トラフ巨大地震の仁和地震に一致した」と話した。

講座は諏訪地方の教諭の学習の場として一般にも公開して企画された。

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