小水力発電所 蓼科「第三」「第四」が完成

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茅野市泉野に完成した蓼科第四発電所の水車発電機

伊那市長谷の三峰川水系で水力発電事業を手掛ける丸紅の子会社「三峰川電力」(東京)は19日、茅野市内2カ所に建設した小水力発電所「蓼科第三発電所」(北山)と「蓼科第四発電所」(泉野)の竣工(しゅんこう)式を同市内で開いた。同社や地元の関係者約80人が出席し、地域と発電事業の発展を願った。同社の水力発電所は国内17カ所目で、県内は8カ所目。2020年までに30カ所に増やす方針だ。

新設の発電所はともに農業用水路に設置し、水圧で水車を回して発電する仕組み。蓼科第三発電所は糸萱区内の滝之湯堰に設置し落差は22.6メートル、出力は93キロワット。蓼科第四発電所は槻木区内を流れる大河原堰に整備した。落差は40.5メートル、出力145キロワット。一般家庭約490世帯分の年間発電量を見込む。

両発電所は8月に完成し、9月から商業運転を始めた。電力は国の再生可能エネルギー固定価格買取制度を活用し、丸紅子会社の丸紅新電力(東京)に全量売電。農業用水路や土地を使用した対価を地域に支払う。第三発電所では農業用水路の管理通路を新設した。

茅野市での開発は11年の蓼科発電所(北山)、13年の蓼科第二発電所(同)に続き4カ所目。今後の事業展開については「諏訪圏域でも数件を検討中」とする。三峰川電力の幾島渉社長は「地元の皆さんの協力、相互理解がなければできない事業。安全と健康に最大限配慮して運用する。再生可能エネルギーの地産地消につながれば」と話している。

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