東山魁夷の軌跡 きょうから県文で移動展

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県伊那文化会館で21日から始まる東山魁夷の軌跡をたどる移動展「ひとすじの道」

日本画家の東山魁夷(1908~99年)の軌跡をたどる展示「ひとすじの道」が21日から、伊那市の県伊那文化会館で始まる。改修工事で休館中の県信濃美術館・東山魁夷館(長野市)の移動展として県内で唯一の開催。東山が手掛けた制作活動の全体像と、生涯で最も大きな仕事とされる唐招提寺御影堂(奈良市)の障壁画制作を紹介しながら、原画や複製画、スケッチなど50点を展示する。11月19日まで。

東山は横浜市出身。東京美術学校(現東京藝術大学)日本画科に入学。1年生のときに長野県を旅し、山国の雄大な自然に強い感銘を受けたという。卒業後はドイツへ留学した。日展に出品を続け、47年、39歳のときに「残照」で特選を受賞。以降は国民的画家として活躍し、69年に文化勲章を受章した。

入り口には、10年間かけて制作したという御影堂障壁画の複製画やスケッチなどが並ぶ。青色や緑色を使い分けながら日本の山海や中国の風景が描かれている。奥には、初期から晩年にかけて制作した作品を展示。ヨーロッパの風景を描いた原画「石の窓」や連作「北欧風景」のほか、連作「白い馬の見える風景」の「緑響く」など代表作の複製画を並べた。展覧会に向けた準備作のスケッチや下図もある。

東山魁夷館の松浦千栄子学芸員は「青の画家といわれることもあり、印象的な青や緑を使い、森の奥深くにあるような自然風景が巧みに描かれているのが一つの魅力」と来場を呼び掛けている。

21日午後1時30分から、ギャラリートークを開く。11月4日午後2時から、学芸員によるミニ講座を行う。いずれも参加申し込み不要。参加無料だが、観覧料が必要。

開館時間は午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)。月曜日休館。観覧料は大人500円、大学生300円、高校生以下無料。問い合わせは同会館(電話0265・73・8822)へ。

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