2017年10月23日付

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慌ただしい1カ月だった。衆院解散への動きが明らかになったのは9月半ばだった。「疑惑隠し」と批判されながらも首相は解散を断行。野党再編が急展開し、選挙の構図は大きく変わった。ともあれ新議員の顔触れは決まった▼もうだいぶ前の選挙だが、ある陣営関係者が「選挙なんて、お祭りみたいなものだよ」と話していた。なるほど、多くの人やカネ(費用)が動き、涙も笑いもある。選挙カーや街頭演説のにぎやかさも、終わってしまえば日常が戻る。回を重ねるごとにその集団の顔役になっていくところも、祭りと選挙は同じかもしれない▼一方で選挙は、試練、身を清めるといった意味で「洗礼」や「みそぎ」にたとえられる。「審判が下る」といった表現もされる。ベテランも新人も等しく審判を受けるのだから、厳しいものだ。だからこそ当選回数が重視されるのかもしれない▼近ごろは週刊誌の記事一つで、国会議員が離党や辞職をすることが珍しくない。インターネットを使った情報発信も当たり前で、政治活動が様変わりしている。どんな政治手法を取るにしろ、新議員には有権者の目をしっかり意識してほしい▼景気や朝鮮半島情勢、医療、年金と、この先気掛かりなことは多い。総選挙は終わったが、私たちはこれから政治の行方をしっかりと見届けていく必要がある。その意味で、きょうは「祭りのあと」ではなく始まりの日だ。

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