下社木落し観覧席びっしり 「すごい」興奮喝采

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砥川河川敷の観覧席で秋宮四の木落しに歓声を上げる観衆

砥川河川敷の観覧席で秋宮四の木落しに歓声を上げる観衆

「見事に落ちた」「すごい、すごい」-。臨場感ある木落しに観衆がどよめいた。諏訪大社御柱祭下社山出し中日の9日。好天に恵まれ、大勢の人が下諏訪町の砥川河川敷の有料観覧席に陣取った。この日は秋宮四と春宮一の木落し。観衆は固唾をのんで見守り、無事に落ちると拍手喝采が起きた。ただ、木落しの時間が大きく遅れたことには不満の声も出た。

観覧席5000席は、昼前にチケット購入者でほぼ埋め尽くされた。この日1本目の秋宮四の柱の先頭が午後2時前に坂の上にせり出すと、「おー」と歓声が起きた。柱はじりじりと前に。観衆は今か今かと待ち、木落しされる合図の白旗が掲げられると、雰囲気は最高潮に。柱に人を乗せたまま滑らかに下ると大きな拍手が送られた。

栃木県鹿沼市の農業、鈴木光二さん(67)は2010年の前回御柱祭の際に上社木落しを桟敷席から眺めたが、下社木落しをどうしても見たいと前日に宿泊した下諏訪町のホテルのバスで見物に訪れた。「すごかった。きれいに落ちた」と笑顔。妻の久美子さん(64)は「この一瞬に7年を懸けているのはすごいこと」と話した。

S席を確保した諏訪市出身のアニメーター、中澤勇一さん(45)=大阪市=は家族や親戚の計9人で訪れた。初めて間近で見た妻の希美さん(42)は「テレビニュースで見ていたけど(生で見て)感動した。機会があれば、次は(価格が上の)SS席で見たい」と喜んだ。

ただ、秋宮四は木落しが予定より約1時間40分遅れたため、次の春宮一を待たずに席を立つ人もいた。松本市の男性(62)は「次の予定がある。春宮一も見たかったのに残念」。鈴木光二さんは「7年に1度のお祭りだから」と理解を示しつつ、「待つ時間は長かった。木落し上の状況が観覧席にも分かるようにしてほしい」と話した。

木落し坂付近は、観客が集中して混乱した前回の反省を踏まえて人の流れを規制。国道142号萩倉口など3カ所で木落し予定時刻の1時間半前から入場を制限した。同町御柱祭実行委員会によると、9日は目立った混乱はなかったという。

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