旧交温める真心接待 ”お膝元”下諏訪町萩倉

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山出しとあって知人のほか、親戚らも集う今井さん宅

山出しとあって知人のほか、親戚らも集う今井さん宅

「あら、久しぶり」「この前の御柱以来ですよね」―。山出しの3日間、御柱が曳行(えいこう)され、爆発的に氏子や観光客らで膨れ上がる下諏訪町萩倉。この日ばかりはもてなし料理の提供に忙しい民家も少なくない。

今井満行さん(83)宅は8畳、6畳の座敷と縁側を開放。娘や息子の妻ら約10人が集まり料理の手配や、調理に追われている。長女の小林早苗さん(53)=岡谷市山手町=も台所に立ち、料理を座敷まで運び、お客さんと歓談。6日の買い出しから始まり9日はお手伝い4日目となった。

御柱祭のおもてなしは毎回のことだといい、小林さんは「当たり前になっていて苦になりません」と笑顔。近い親戚は時折、顔を合わせているが、山出しのこの3日間は「遠い親戚も来てくれるし、同級生とも会えるから」と話す。

テーブルの上には今井さんお薦めの長和町で作られたイワナの空揚げも並んだ。前回の山出し3日間では「150人は寄ってくれたのではないか」と今井さん。父親が亡くなり、戦後初の1950年の御柱祭から続けているという真心接遇。

今井さんは「女性は大変だが、中止する気持ちはありません」とする。9日も次から次へとやってくる訪問者をにこやかに迎えていた。

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