草の根事業継続したい 根本教授が内容報告

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ネパール農業高校支援プロジェクトについて話す信大農学部の根本助教(右)

駒ケ根市を中心に伊南4市町村の住民が国際理解を深めるイベント「第24回みなこいワールドフェスタ」期間中の28日、国際協力機構(JICA)の駒ケ根青年海外協力隊訓練所で、ネパールにある農業高校を支援するプロジェクトの報告会が開かれた。JICAが実施する草の根技術協力事業を受け、現地の教育向上に取り組む信州大学農学部の根本和洋助教(50)が内容を報告。約30人の参加者からは、不足する教材の工面や研修生受け入れ面での協力を申し出る声が相次いだ。

根本助教は1992年度1次隊の元隊員。ネパールに赴任し、大麦やソバなど高地作物の栽培試験を担った。帰国後は信大に勤務し、昨年からはJICAが事業費を負担する草の根技術協力事業で、農業高校の教育を充実させるプロジェクトに尽力している。

報告会で根本助教は「ネパールの男性から聞いた農業教育充実への熱意が今回のプロジェクトの始まり」と経過を説明。事前調査で分かった問題点を「教育充実とはいっても『教科書がない。先生が足りない。実習設備が足りない』のが現状」とし、「日本の農業高校のカリキュラムを生かし、現地の気候風土に合った農業技術教育や教員の研修制度も必要」と提言した。

その上で「ネパールの山岳地でも日本の山間地と同じように仕事不足による若者の都市圏流出が問題化している。教育の充実で農業収入が確保できれば問題は軽減されるはず。高校の卒業生に農業後継者の道を歩んでもらい、地域をリードする人材になってほしい。そのために草の根事業は継続したい」と述べた。

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