ドローンでワイヤ張り 木材伐採現場で実験

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部会員らが見守る中、ナイロンロープを携えて離陸するドローン

伊那市新産業技術推進協議会ドローン活用作業部会は30日、同市長谷鹿嶺高原の木材伐採現場の架線作業で、小型無人機ドローンを用いる実証実験をした。ドローンを飛ばして木材搬出用のワイヤ張り(索張り)を行い、省力化、効率化に向けて人力との作業時間差を比較。飛行自体は順調だったが課題もあり、市耕地林務課は「今回の検証も含めて実際に現場で使えるよう研究していきたい」と話した。

実験は市有林で実施。作業を請け負う上伊那森林組合が協力し、部会員でもあるクエストコーポレーション(小布施町)がドローンの技術提供をした。

ドローンは42メートル先の支柱木までナイロンロープを運んで投下。地上にいる作業員が滑車に取り付けた。ロープは搬出に耐えるワイヤにつながっており、重機で巻き取って架線した。

初実験の今回は、ロープの後にワイヤに切り替えていく巻き取りの行程で手間取り、人力よりも全体の作業時間は増大する結果に。

ただ、30度の急斜面をワイヤを持って登る人力は支柱木到着まで3分半ほど要したが、ドローンは離陸から投下まで1分半と短く好材料も得られた。

実験を見守った部会員らは「ひとつのチャレンジとしておもしろい」と興味深げで「大型のドローンでロープではなく直接ワイヤが運べたら」など今後の技術革新に期待する声も上がった。

同森林組合によると、作業行程の中で最も生産性が低く手間ひまが掛かるのが集材。空中に張ったワイヤを使って木材を搬出する「架線集材」でも、急斜面での架線作業は慣れていてもかなりの労力を必要とするという。

同組合伊南支所長代理でドローン担当の酒井政喜さん(41)は「ドローンを使うことにより疲労軽減とけが防止が図られるのが第一。機材も含めて実用化に向けてさらに何ができるか工夫したい」と前を見据えた。

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