2017年11月02日付

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インターネット上だけの知り合いがいる中学生は17.8%、高校生は23.9%。さらに中学生の1.3%、高校生の4.4%はこうした知り合いと実際に会ったことがあるとの調査結果が県教育委員会から示された▼4年前にある自治体が行った同様の調査では、中学生の3.2%がネットで知り合った人と会ったことがあると回答した。理由は「暇だった」が全体の約3分の1で最も多く、「相手をもっと知りたかった」「面白そうだった」と続いた▼スマートフォンなど端末の普及や、ツイッター、フェイスブックといった交流サイト(SNS)の発達などで、見ず知らずの人とネット上で知り合い交流する機会や範囲は飛躍的に広がった。交流範囲は世界中だ。趣味や思想、感性、悩みなど、身近には理解してくれる人がいなくても、広く発信することで共感してくれる人とつながれることもある▼アパートの一室から9人もの切断遺体が発見された、神奈川県座間市の事件。報道によると、容疑者と被害者は主にSNSを通じて知り合っていたとの見方が強まっている。手軽で気軽な出会いが、多くの人生を変えた▼県教委や自治体の調査では、小学生も1%ほどがネットを通じた実際の出会いを経験している。すでに言い尽くされていることだが、今回の事件をひとごとにせず、ネットの便利さや楽しさの裏側に潜む危うさにも改めて目を向けたい。

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